本展覧会は多重性「 Multiplexism」を切り口に、多彩なキース・ヘリング作品を、〈Future Primitive〉〈Art & Fashion〉〈HIV/AIDS・Art&Activism〉〈Children〉〈Japanese Culture〉〈Art History〉という6つのテーマに沿い、作家の活動の軌跡から浮かび上がる思考回路を追いながら再検証していきます。
1980年代というインターネット以前の表現者であったヘリングの思考の出力(表現)方法は、驚くほど多様で、まるで今日のネットワークシステムのようであり、現代においてはヘリング作品の世界観が多重化されていることに気づきます。ソーシャルメディアでは、ポップカルチャーのイコンとして今なお生まれ続けている新たなキース・ヘリング像が浮き彫りにされています。一方、新設したギャラリーに展示される晩年の大作からは、普遍的なアートの力を感じていただけるでしょう。また、本展ではプリミティブなものに影響されたヘリング作品と縄文の土偶を対峙させ、当館の所在する八ヶ岳は縄文文化が栄えた地に放たれたヘリングのエネルギーを改めて創出いたします。
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FEATURED ARTWORKS
主要展示作品