多角的な解釈でキース・ヘリングを再考するため、中村キース・ヘリング美術館学芸員により作品をセレクトし、シリーズで企画する”キュレーターズセレクション”を開催いたします。第5回目となるのが、本展「キース・ヘリングの記号性 Picking up the Pieces: Keith Haring’s Signs in Objects」です。光る赤ん坊、吠える犬、空飛ぶ円盤、ピラミッド、躍動する人など、キース・ヘリングの作品には繰り返し同じシンボルが登場します。鑑賞者がヘリングによって記号化された異なるイメージを組み合わせることで、さまざまな関係性と文脈が生まれます。記号論を学んだことがあるヘリングは、より明確なメッセージを、より多くの人々にアートを通して伝えるために、イメージの記号化を意識的に行いました。本展では、その記号をモノに置き換えてみることで、記号の組み合わせにより構成された作品を一度分解し、ヘリング作品の新たな解釈を探るための実験的な試みを行います。
FEATURED ARTWORKS
主要展示作品