【キュレーターズセレクションについて】
中村キース・ヘリング美術館は2012年、開館5周年を迎えます。記念企画として、当館キュレーターが多角的な解釈で作品を選び、シリーズで展示をする「キュレーターズ・セレクション」を開催いたします。
SPECIAL EXHIBITION
展覧会について
中村キース・ヘリング美術館は2012年、開館5周年を迎えます。 記念企画として、当学芸員により多角的な解釈 でヘリング作品をセレクトし、年4回のシリーズで企画する“キュレーターズセレクション”を開催いたします。 第2回目となるのが、本展 「Keith Haring: from Man to Pattern 変容・人から文様」です。
わずか31歳という若さで亡くなったキース・ヘリングは、生涯の中で、人物像を無数に描きました。それらは描かれた人物が特定できる肖像画ではなく、人物の特性を全てそぎ落としたような人間の最も根本的な要素だけを残したような人間の姿でした。
ヘリングの人物像は輪だけで表現されましたが、繰り返し描かれることにより、 画面全体をオールオーバーに埋め尽くしたもの、あるいは左右対称に構成されたものなど、人物像を文様化したような表現が出現します。また出発点が人物であるため、このような作品は幾何学的ではなく、あくまでも有機的な性質を保ったままです。こういった表現は人間への関心が絶えなかったヘリングならではの特性といえるでしょう。
本展では当館コレクションの作品から、ヘリング作品における人物像と文様の関係を探ります。
FEATURED ARTWORKS
主要展示作品