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企画展

キュレーターズ・セレクション003「小畑多丘 B-BOY on Sky Court」展

2012/08/03 (金) - 2012/10/08 (月)
会場:​​中村キース・ヘリング美術館

【キュレーターズセレクションについて】

中村キース・ヘリング美術館は2012年、開館5周年を迎えます。記念企画として、当館キュレーターが多角的な解釈で作品を選び、シリーズで展示をする「キュレーターズ・セレクション」を開催いたします。

SPECIAL EXHIBITION

展覧会について

「僕の多くのインスピレーションは、ブレイクダンサー(B-BOY)たちをみているときに閃いた。僕のドローイングが、ヘッドスピンをしだしたり、ツイストや回転しはじめたのはそのためなんだ。作品はヒップホップ文化に直接関係している。」

ーキース・ヘリング

ラップミュージックやブレイクダンス、グラフィティが絶頂期をむかえていた1980年代初頭のニューヨーク。Fab 5 FreddyとFuturaのスタジオで開かれたパーティー、音楽はなく集まる人の手のクラッピングだけが刻むリズムの中で踊るRock Steady Crew。キース・ヘリングはそのブレイクダンスにインスピレーションを受け、一挙に作品を制作したといいます。このストリートの生気を、ヘリングは地下鉄の未使用広告板に描くサブウェイ・ドローイングなどをはじめ、特に初期作品において勢力的に制作しました。その遺伝子は、世代を越えて今という時代を体現する若者の間で、脈々と受け継がれ進化しています。

本展では、キース・ヘリングの遺伝子をもつB-BOY彫刻家、小畑多丘による、ブレイクダンスをモチーフにした木彫立体作品の新作を発表いたします。「木彫ってすごく日本的」と小畑は語るように、日本のB-BOYならではの表現が出現します。また、1983年、ギャラリー空間全てをグラフィティで覆い尽くしたファン・ギャラリーでの展覧会用に制作された、ブレイクダンサーが描かれたポスターをはじめ、1984年Roxy NYCワールド・ブレイクダンス・チャンピオンシップのためのポスターなど、ヘリングの関連作品も展示いたします。

1990年に31歳という若さでこの世を去ったキース・ヘリング、そして2012年を体現する現在31歳の小畑多丘の時空を超えたコラボレーションをぜひお楽しみください。

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