『小淵沢はゼロ磁場地帯。大地のエネルギーがうごめくところ。今回の素材、石鹸も変化していきます。石鹸は水と油という対立項のものを一つにして、浄化剤になり、新しい命へとつないでいきます。石鹸はまるで生き物の様です。活断層ならではの気をうけながら、石鹸の魅力に迫ります。』

ー丸山純子（現代美術作家）

その始まりは、2009年横浜にある実験スペースMOON HOUSEで開催された「ZZのはじまり」展。水と油、相反する物の双方の相性が良い状態が石鹸の性質であることに興味をもち、水槽に入った水・油・石鹸を順番に卍型に配置した作品を発表。終わりを意味するZZから、卍のZZ、ゼロ磁場のZZが始まるという意味を込めました。2010年には、同スペースでZZの物語の新たなワンシーンを創るべく、「けるけないの森へ」展へと展開されます。

2011年、中村キース・ヘリング美術館の敷地内で行われる今回の『ZZのはなまんだら』展は、生命を育む母胎の環境に似ているといわれる小淵沢、正にゼロ磁場＝ZZ（ゼットゼット）に挑み、素材も石鹸に集約、次なる可能性を見いだす試みです。八ヶ岳の裾野で繰り広げられる、ZZの物語をぜひお楽しみください。

丸山純子（まるやま・じゅんこ）
山梨県出身。1976年生まれ。

2011年9月24日(土)

アーティストトーク「丸山純子が本展の出品作品・制作活動について語ります」

ワークショップ「実験工房ー泡で絵をかく！立体をつくる！」

場所：中村キース・ヘリング美術館　ミュージアムコート

泡で彫刻できるかな？泡で絵を書くことできるかな？ぬるぬる、ふわふわ、カチカチ、色んな質感あるね。小淵沢で作った石鹸を使って、石鹸の面白さをたくさん発見してみよう！