「パトリシア・フィールド・アートコレクション」 Patricia Field Art Collection

2017/6/19|

この度、中村キース・ヘリング美術館では、現在開催中 の 10 周年記念企画展「キース・ヘリングと日本」に併せ、 特別展示「パトリシア・フィールド アートコレクション」 を開催いたします。

– パトリシア・フィールド アート・コレクションについて

ブティック『パトリシア・フィールド』はシーンスターと呼ばれるミュージック・カルチャーシーンに属する者や、セレブ、LGBT、そして世界中のファッショニスタが集う、メルティングポットとして存在していた。マドンナ、デボラ・ハリー、バスキアも常連だった。1983年イーストヴィレッジのショップではキース・ヘリングがペイントした初めてのTシャツが販売された。「ファッションは着るアート」だというフィールドと「アートはみんなのもの」というヘリングのコンセプトの完璧なコラボだった。また、今は無きクラブ「CBGB」や、伝説のポエトリークラブに隣接する、ブティックのもう一つの大きな特徴は、そのアートコレクションだった。絵画、写真、ポスター、彫刻、版画によるアート作品がファンキーなショップの壁を覆う。ほとんどが無名アーティストの作品だが、煌びやかな衣装とともにそれぞれのパワーを炸裂させていたのだ。

 

フィールドの作品は、ショップのほか、オフィス、倉庫や自宅に保管されていた収蔵品300点にも及ぶ。コレクションは自身が蒐集してきた作品だけでなく、アーティストやデザイナー、ファンなどが『パトリシア・フィールド』に魅了されて制作した作品の蓄積でもある。「アートコレクションは私のこれまでの50年間のキャリアと思い出のすべて。ハウス・オブ・フィールドの宝もの」だとフィールドが言うように、作品が個々にストーリーを孕んでいる。半世紀にわたって親しまれてきたブティックは2016年春に閉店されたが、このアートコレクションの主要作品190点が中村キース・ヘリング美術館に収蔵されることになった。これまでダウンタウンのクラブシーン、ストリートアート、ミュージックシーン、そしてイーストヴィレッジのアンダーグラウンドカルチャーと共にスタイリングされてきた、いわゆるブティックアートが「パトリシア・フィールド・アートコレクション」として新たに展開することとなる。2017年夏に同館にて開催される展覧会ではパトリシア・フィールドの個性的なヴィジョンと、ファッションムーヴメントに多大な影響を及ぼしてきた『パトリシア・フィールド』の起源(オリジン)を探求するものだけではなく、そのユニークなコレクション自体に注目する。作品のほとんどは、往来のアートの傾向やモードに左右されず、名声を目指すことでもなく、自由に表現され、まさに*アート・ブリュットを反映させる。それぞれのアーティストの内面から湧き上がるパワーを、キース・ヘリング芸術と合わせて体感したい。

(*1945年にデュビュッフェが命名したアウトサイダーアート)

 

– Patricia Field パトリシア・フィールド 

映画「プラダを着た悪魔」(2006 年)や、大ヒットした テレビドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」(1998 年 から 2004 年)で知られるカリスマスタイリスト、パトリ シア・フィールド。エミー賞受賞やアカデミー賞候補など、 テレビや映画の世界で活躍するだけでなく、1966 年にショ ップ『Patricia Field』をオープンし、ニューヨークのファッ ションとアートに多大な貢献をしてきました。ショップは セレブやドラァグクィーンたちだけでなく、駆け出しのミ ュージシャンやアーティストが集い、ストリート・ファッ ションのメッカでもありました。マドンナやデボラ・ハリ ー、バスキアも常連でした。

展覧会概要 

フライヤーはこちらから☞ PAT-FLYER

「パトリシア・フィールド・アートコレクション」 Patricia Field Art Collection
2017 年 7 月 1 日 ( 土 ) – 2017 年 11 月 19 日 ( 日 )

中村キース・ヘリング美術館
開館時間 9 : 00 – 17 : 00 ※会期中無休
一般 1,000 円、シニア 900 円、学生 700 円、 13 歳 -18 歳 500 円 ※団体割引・障がい者割引あり

お問い合わせ 

中村キース・ヘリング美術館
〒408-0044 山梨県北杜市小淵沢町 10249-7

Tel : 0551-36-8712 Fax : 0551-36-8713 E-mail : pressrelease@keith.jp

 

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