SIDE CORE:IC1(Imaginary Collection 1)

2021/11/17|

現在、山梨県北杜市では地域連携イベント「HOKUTO ART PROGRAM ed.1を開催しております。

当館ではこれにあわせ、アーティストグループ、SIDE CORE(サイドコア)による特別展示を行っています。

当館、自由の展示室に架空の部屋が出現。ヘリング以降のストリート・アーティストたちが紡いできた物語を覗くような展示となっております。

 

SIDE CORE:IC1(Imaginary Collection 1)

展示期間:2021年10月30日(土)-2022年5月8日(日)

会場:中村キース・ヘリング美術館 自由の展示室

 

※この作品は台に登って部屋の中を鑑賞する体験型作品です。

安全上の観点から、予約制となりますので希望の方は受付にて鑑賞希望時間をお申し出ください。

整理券をお渡しします。

鑑賞可能時間:①10:00 ②12:00 ③14:00 ④16:00

 

《アーティストステートメント》

アーティストグループSIDE COREは約10年間に及び展覧会を企画してきました。2012年原宿での最初の展覧会では、会場のエントランスにヒップホップとストリートアート黎明期を象徴する貴重な資料を展示しました。

それは1988年1月、代々木公園の歩行者天国でCHINOとアオピーを含むダンスクルーがブレイクダンスをする中、来日していたキース・ヘリングが彼らをモチーフに、歩道にチョークでドローイングを行ったときの映像と、その時にダンサーが着ていたベースボール・シャツにヘリングがドローイングをしたものです。現在はキース・ヘリング美術館に展示されています。

SIDE COREは年齢や性別、国籍が異なる100名近くのアーティストと関わる中で、作品を貰い受けたり、交換したり、購入する機会がありました。それら1点1点はとても魅力的で貴重な作品です。今回中村キース・ヘリング美術館に特別なコレクションルームを作り、これまでに集まった作品の一部を披露します。アーティストの作品コレクションは美術館やコレクターのそれとは異なる意味を持ちます。冒頭のストーリーのように、アーティスト同士の関係性の記憶であり、作品制作における参考資料であり、美術史に物語を与えるマテリアルとなります。

今回の展示ではSIDE COREのメンバーの家か、あるいはスタジオを模した架空の部屋が作られ、鑑賞者はプライベートな空間を覗き込むことで作品を鑑賞することができます。記憶の部屋ともいえる空間では、見る角度や一定の位置から見える組み合わせによって、それぞれの作品に異なる意味が生じるのです。

SIDE COREはストリートアートをベースにしたリサーチやプロジェクトを展開している経緯から、歴史的な資料としてキース・ヘリングの作品をはじめ、その後の時代を作った多種多様なアーティストの作品、そしてかつてのキースのように路上を舞台に活躍する10代のアーティストの作品までが蒐集されています。このコレクションは時代や場所を超えた物語を紡いでいるのです。キース・ヘリングの脳内を覗き見ることのできる美術館で、SIDE COREが見ている「その後の物語」に触れてみてください。

 

《SIDE CORE》

2012年より活動開始。メンバーは高須咲恵、松下徹、西広太志。ストリートカルチャーを切り口に様々なアートプロジェクトを展開している。「風景にノイズを起こす」をテーマに、都市や地域でのリサーチを土台としてアクションを伴った作品を制作。 ギャラリーや美術館での展覧会開催の他に、壁画プロジェクトや街を探索する「ナイトウォーク」など野外空間での活動も展開。全てのプロジェクトは、公共空間における視点や思考を転換させ、表現や行動を拡張することを目的としている。近年参加した主な展覧会に「alternative kyoto」(2021/ 京丹後)、「水の波紋展2021 消えゆく風景から ー 新たなランドスケープ」(2021/ ワタリウム美術館)、SIDE CORE / EVERYDAY HOLIDAY SQUAD 個展「under pressure」(2021/ 国際芸術センター青森)など

IG: side_core_tokyo

 

HOKUTO ART PROGRAM

2021 10 30 ( ) – 12 12 ( )、公益財団法人 清春芸術村、中村キース・へリング美術館、公益財団法人 平山郁夫シルクロード美術館、女神の森 セントラルガーデン、身曾岐神社を舞台に HOKUTO ART PROGRAM ed.1 を 開催します。 第一回目を迎える本年は、多様なジャンルのアーティストが参加し、アート・建築・映画・音楽などのカルチャーを、 山梨県北杜市固有の景色や空気と融合させることで、不確実な世界に向けて、新たな感動体験をつくります。

 

 

最新情報は当館のインスタグラムにてご確認ください。

なお、HOKUTO ART PROGRAM全体に関する内容や脇田玲・SIDE CORE以外の参加アーティストの詳細は、HOKUTO ART PROGRAM 実行委員会へお問い合わせください。
▷▷▷ kiyoharu-art-colony@royal.ocn.ne.jp

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