中村キース・ヘリング美術館は、2019 年 10 月 26 日(土)~11 月 29 日(金)の期間、 京都・祇園のカルチャープラットフォーム「y gion」にて世界中から集めたキース・ ヘリンググッズを販売するポップアップミュージアムショップを開催いたします! ヘリング自らデザインをした「POP SHOP」のアイテムや、当館収蔵作品がプリントされたTシャツ、お子様はもちろん大人も楽しめる玩具など、世界で唯一のキース・ ヘリングの美術館である当館だからこそご提供できる品揃えとなっております。 さらに、毎週土曜日にはスペシャルイベントを開催! Sound、Food、Talkなど様々な方に楽しんでいただけるコンテンツをご用意しております。
キース・ヘリングは、より多くの人々とアートを通じてコミュニケーションをとるために、1986 年に自らのグッズを販売するポップショップをニューヨーク市のダウンタウンに、そして2年後には東京にオープンしました。ヘリングのパフォーマンスの延長でもあるオリジナルグッズは彼のメッセージやコンセプトが込められた言わば作品とも呼べる存在です。
没後の今もなお、そのパワフルなメッセージはたくさんのコラボレーションによって世界中に伝え続けられています。中村キース・ヘリング美術館はそんなヘリングの思いの込められたグッズを世界中から集め、ヘリングの遺志を受け継ぎ、来館されるたくさんの人々へお届けしています。当館にとってポップアップショップは様々な地域の人々にヘリングの「作品」を紹介できる機会だと信じ、実施しています。
また、商品の販売だけなく、HIV・エイズ予防や陽性者のサポート、LGBTQ コミュニティの可視化などの情報提供の場所として関連する数々の企業や団体の活動を紹介するコーナーも併設しています。
今回は京都では初となるポップアップショップの開催ということで、ヘリングが 1987 年に京都を訪れた際のエピソードもご紹介いたします。
All Keith Haring Artwork ©Keith Haring Foundation Courtesy of Nakamura Keith Haring Collection.
▶y gion について
http://www.ygion.com 雑居ビルとは様々な業種・業態を受け入れ、そこに出入りする多様なヒト・モノ・コトが 混在することでカルチャーが生まれる場所。
「y gion」は、元々スナックやバーがひしめく雑居ビルでした。時代の流れとともにアップデートが難しくなった建物は、間も無く“クリエイティブ雑居ビル”という新しいコンセプトのもとに生まれ変わります。リノベーションとブランディングによってソフトとハードを一新。この秋にまず屋上とイベントスペースを開放し、若手アーティストや注目のブランドとコラボレーションによって常に変化を続けていきます。
▶中村キース・ヘリング美術館について
http://www.nakamura-haring.com/
中村キース・ヘリング美術館は古代縄文文化が隆盛を極めた八ヶ岳の裾野に 2007 年に設立しました。
当館は創設者の中村和男が 1987年より蒐集しているキース・ヘリングの作品約 300 点を中心に展示する世界で唯一の美術館です。展示空間は、キース・ヘリングの意思と生きざま、そして彼が駆け抜けた時代の「光と影」を根底に構成され、大胆にカーブしたルーフ、 波動や稲妻を表現した外壁はヘリングの作品に通底する生命のエネルギーに共鳴していま す。
2015 年春には「美術館を超えた美術館」をテーマにリニューアルオープンしました。増設した「自由の展示室」では国内外の作家を紹介し、ヘリングの作品をそれらの作品と対峙させることでヘリング像を多重的に浮き彫りにする試みを行っています。
また、日本の現代建築をリードする北川原温氏の設計により、村野藤吾賞、JIA 日本建築 大賞、二度にわたる山梨県建築文化賞を受賞しています。
▶キース・ヘリング(1958~1990)
http://haring.com
キース・ヘリングは、1980 年代のアメリカ美術を代表するアーティストです。ニューヨー クの地下鉄構内の広告板を使った《サブウェイ・ドローイング》というグラフィティ・アー トで一躍脚光を浴びました。ヘリングのドローイングは、シンプルでわかりやすく誰にでも受け入れられました。 アートが大衆のためにあるということを提唱しつづけたヘリングの活動は絵画や彫刻だけにとどまらず、アニメーションから、舞台デザイン、ポスター、絵本、レコードジャケット の制作や、みずからデザインしたグッズを販売する《ポップショップ》の展開に至るまで多 岐に及びます。1988年には東京・青山に《ポップショップ東京》をオープンし、ブームを 巻き起こしました。また、世界各地で壁画制作や子どもたちとのワークショップなども開催し、社会的なプロジェクトも数多く手がけました。 1988年にエイズと診断され、その翌年には子どもたちのための福祉活動やエイズ関連の活動を継続するためのキース・ヘリング財団を設立し、1990 年に31歳で亡くなるまで、アートを通して社会活動に積極的にかかわりました。財団は現在もニューヨークのグリニッジビレッジにある生前のスタジオを拠点にヘリングの遺志を継承する社会への貢献をつづ けています。
【開催情報 】
中村キース・ヘリング美術館 期間限定ミュージアムショップ
開 催 地: y gion 〒605-0086 京都府京都市東山区弁財天町19
期 間: 2019年10月26日~2019年11月29日
営業時間: 14:00~22:00 (毎週土曜日 14:00~24:00)
定 休 日: 毎週火曜日
イベント : 毎週土曜日 18:00~24:00 、Entrance fee ¥1,000(ワンドリンク付き)