前回、前々回のブログに引き続き、サマーアートキャンプのご報告をいたします。
《4日目》
夕方から中村キース・ヘリング美術館「自由の展示室」にて能のワークショップを行いました。
今回は特別講師として、重要無形文化財総合指定(能楽)保持者である能楽師シテ方(宝生流)の佐野登さんをお招きいたしました。
今回のワークショップでは足袋を履く体験から始まります。
座席に着いたところで、東京藝術大学の大学院に在籍している安田有紀子さん司会のもと「能」についてご説明いただき、
普段では決して見ることのできない能装束の着付けを、解説をふまえながら見学いたしました。
着付けが終了したところで、天女の舞「羽衣」を鑑賞いたしました。
演目が始まると会場の緊張感も一気に高まり、間近で観る「天女」の舞に参加者の皆さんも目が釘付けの様子でした。
大きな拍手とともに演目が終了。子どもたちは初めての「能」で感じたことを絵と文字で表現します。
制作時間は15分と限られていましたが、完成した作品からは皆さんそれぞれの感じ方や解釈の違いも見受けられ興味深いものでした。
最後の質問タイムも大盛況となり、ワークショップ終了後は講師の佐野さんら出演者のみなさんを囲んで楽しい夕食となりました。
(撮影場所:ステーキハウス キースプリング)
《5日目》
この日は最終日ということで、中村キース・ヘリング美術館「希望の展示室」にてキャンプを通して制作した作品を一堂に展示し、各自プレゼンテーションを行いました。
午後は観光やショッピングを楽しみました。
前日から子どもたちが楽しみにしていたシャトレーゼ白州工場。こちらでは、アイスを片手に工場見学をすることできます。
次はサントリー白州蒸溜所へ。
施設内にあるウイスキー博物館では、ウィスキーづくりやその歴史に関する豊富な資料が展示されています。
ウイスキーについて学んだ後は、保護者の皆さんの楽しいショッピングタイムとなりました。
さらに「七賢」で知られる山梨銘醸の蔵見学へ。こちらは、名水の地として知られる白州で江戸時代寛延3年(1750年)創業した、歴史の老舗酒蔵です。
杜氏の北原さんにご案内していただきました。
今回は、当施設小淵沢アートヴィレッジ リゾート&スパとして初の試みとなるサマーアートキャンプでした。
全面的にご協力をいただいた香港の絵画教室「Simply Art」のHenryさん、Irisさんご夫妻をはじめ、たくさんの地元の方々のご支援をいただき無事に工程を終え、参加者の皆さんをお見送りすることが出来ました。
当施設では、アートだけでなくさまざまなフィールドで将来活躍をしていく子どもたちのために、私たちができること、北杜市でできることをこれからも続けていきます。