現在、山梨県北杜市では地域連携イベント「HOKUTO ART PROGRAM ed.1」を開催しております。
当館ではこれにあわせ、脇田玲(ワキタ・アキラ)による特別展示を行っています。
本企画にあたって脇田は、イギリスの数学者、アラン・チューリング(1912−1954)が晩年に研究した 自発的に生じる空間的パターン「チューリング・パターン」に着目。また、アラン・チューリングは同性愛者でした。彼の生涯は「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」(2014)で映画化され近年再び注目されています。
本展では、性的マイノリティとして異なる時代を生きた二人の天才、アラン・チューリングとキース・ヘリングの時を超えた対話の場が展開されます。
脇田 玲:アランとキースのために
展示期間:2021年10月16日(土)-2022年5月8日(日)
会場:中村キース・ヘリング美術館 自由の展示室
《アーティストステートメント》
性的マイノリティとして異なる時代を生きた二人の天才、アラン・チューリング(1912年−1954年。イギリスの数学者、暗号研究者、計算機科学者、哲学者)とキース・ヘリングの時を超えた対話の場を作ろうと考えました。ヘリングのドローイングへの数学的な再解釈、ホモフォビアから LGBT へと変化してきた多様性の議論の変遷など、副次的なメッセージも込めて作品を作りました。
世界という書物は数学の言語で書かれている。―ガリレオ・ガリレイ
《脇田 玲(ワキタ・アキラ)》
科学と美術を横断しながら、映像、インスタレーション、彫刻、ライブ活動などを通して、肉眼で捉えられ ない風景を見るための作品を制作している。これまでに、Ars Electronica Center、WRO Art Center、Mutek、Redbull Music Festival、 清春芸術村、日本科学未来館、Media Ambition Tokyo、2121_DESIGN SIGHT 等で作品を発表。主な展示に「高橋コレクショ 『顔と抽象』– 清春白樺美術館コレクションとともに」(2018)、日産LEAFと一体化した映像作品「NEW SYNERGETICS -NISSAN LEAF x AKIRA WAKITA」(2017)などがある。博士(政策・メディア)。慶應義塾大学環境情報学部教授。
IG: akira.wakita
http://akirawakita.com
*脇田玲による解説はこちら
2021 年 10 月 30 日 ( 土 ) – 12 月 12 日 ( 日 )、公益財団法人 清春芸術村、中村キース・へリング美術館、公益財団法人 平山郁夫シルクロード美術館、女神の森 セントラルガーデン、身曾岐神社を舞台に HOKUTO ART PROGRAM ed.1 を 開催します。 第一回目を迎える本年は、多様なジャンルのアーティストが参加し、アート・建築・映画・音楽などのカルチャーを、 山梨県北杜市固有の景色や空気と融合させることで、不確実な世界に向けて、新たな感動体験をつくります。
最新情報は当館のインスタグラムにてご確認ください。
なお、HOKUTO ART PROGRAM全体に関する内容や脇田玲・SIDE CORE以外の参加アーティストの詳細は、HOKUTO ART PROGRAM 実行委員会へお問い合わせください。
▷▷▷ kiyoharu-art-colony@royal.ocn.ne.jp